高天原 Takamagahara 2019 10 26

 今年は、10月に入って、雨や曇りが多い感じがします。
そこで、思い出したことがあります。
 私が20代のころ、九州の日豊本線の延岡駅で電車を乗り換えて、
高千穂鉄道で「神話のふるさと」を目指しました。
(この路線は、2005年の台風被害によって、廃線となっています)
 高千穂町は、観光では、「夜神楽」が有名で、
文字通り、夜通しで神楽が続けられるのです。
 高千穂町観光協会によると、
夜明け頃に行われる岩戸五番(いわとごばん)は、
夜神楽の中でも大変人気のある舞であり、
天照大神(あまてらすおおみかみ)が、
天岩戸(あまのいわと)に隠れられてしまった折に、
岩戸の前で天鈿女命(あめのうずめのみこと)が調子面白く舞ったことにより、
神々が大笑いし、
不審に思った天照大神が姿を表したという日本神話が題材にされているそうです。
 さて、日本の神々は、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)を頂点にして、
天照大神は、太陽を象徴する神とされています。
 最近、高天原は、機嫌が悪いかもしれません。
民族にとって、神話を語り継ぐことは、極めて重要ですが、
そもそも、日本人が日本神道への信仰を失って久しいかもしれません。
 もちろん、天照大神が直接、怒りを示すことはありませんが、
日本の神々には、「荒神」が多く、
雨や嵐で、その怒りを表現しているかもしれません。
 もちろん、庶民には罪はありません。
日本人の上層の人たちが日本神道への信仰を失ったことへの罪でしょう。
 高天原は、厳然として存在していて、
天之御中主神を頂点にして、光のピラミッドを形成しているように見えるでしょう。
裾野には、日本民族が住んでいるようなイメージとなるでしょう。

神道 Shinto religion 2004 4 7
 現代の日本人は、神道について知らない人が多くなりました。
また、外国人にとっては、どのような宗教か、興味があるでしょう。
 旧約聖書に、創世記があるように、
神道にも、天地創造の話があります。
 天地創造の後、
高天原(タカマガハラ)に、現れた神が三人います。
天御中主命(アメノミナカヌシノミコト)
高御産巣日命(タカミムスヒノミコト)
神産巣日命(カムムスヒノミコト)
 旧約聖書では、
アブラハム、
イサク、
ヤコブと連想するでしょう。
 さて、神道には、女神が登場します。
天照大神(アマテラスオオミカミ)
西洋の世界では、
聖母マリアを連想するでしょう。
 さらに、もう一人、女神が登場します。
その女神とは、日向(ヒムカ)です。
 このように、神道においては、
男性の神だけでは、「調和」や「優雅さ」、
そして、「美しさ」というものが表現できませんので、
女神が、重要な役割を果たしているのです。
 日本の国を表現する時、
「秩序」、「調和」、「優雅さ」というものがあるでしょう。
こうした大和心を、女神が表現しているのです。







































































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